「面倒くさい」のメカニズム

みなさん、こんにちは

 

 

神戸・芦屋・大阪のヒプノセラピールーム、心理カウンセラールームの心理カウンセラー、駒居義基です

 

 

さて、今回のテーマは「面倒くさい」です

 

私達は、普段日常的に「面倒くさい」という感情に襲われています

 

 

「しなきゃいけない、でも面倒…」

 

 

こうした経験は誰しもありますよね

 

 

この「面倒」という感情があるから、私達はつい色々なことを後回しにし、そしてさぼってしまいます

 

 

この「面倒」がなくなると良いですよね

 

 

では、どうやったら、この感情は消えるのでしょうか?

 

 

心理学の用語で「作業興奮」と呼ばれるものがあります

 

 

これは、カンタンに言ってしまうと「作業を始めさえすれば、面倒という感情は消えやすくなる」という脳のメカニズムです

 

 

脳は、ある何かをしようとすると、そのしなくてはいけない作業の全体を一気にスキャンし、作業量がどのくらいなのかを見積もります

 

 

そして、労力が多いか少ないかを瞬時に判断するわけです

 

 

ここで問題になるのは、その脳のスキャンです

 

 

普通、私達は何かをするとき、一気に物事を進めるわけではありません

 

 

例えば、英会話の勉強をするときだと、テキストを開いて、ノートを開いて、テキストを読んで発音して…という順序があります

 

 

脳は、この順序をすっ飛ばして、作業量をひと固まりにスキャンするのです

 

 

つまり、例えば1時間の勉強量だと、1時間かけてじっくりやることを、あたかも瞬時にしなくてはいけないもののように錯覚させるんですね

 

 

だから、脳の作業量の見積もりは、本当の作業量よりも多く感じられるようになってしまうのです

 

 

これが「面倒」という感情を生み出す原因です

 

 

では、どうやったら「面倒」という感情を消し去ることができるのでしょうか?

 

 

1つは、先ほどお話しした「作業興奮」という脳のもう1つの作用を思い出すことです

 

 

つまり、「手を付けたら、さほど面倒なものでもない」と考えて、とりあえずノートを開く、などの最初のステップだけをやってみる、という方法

 

 

もう1つの方法は、「何も考えないで、とりあえず手を付ける」という方法(というよりも、コツですね)

 

 

面倒くさいという感情をいったん脇に置いておいて、何も考えていない状態で机に向かう

 

 

あるいは、別の作業、例えばコーヒーを味わう、という別のものを入れて、「面倒くさい」と考える脳の回路を遮断する、というものです

 

 

そして、最後に大切なポイントがあります

 

 

面倒という感情は、実はその作業そのものを面倒に感じているわけではない、という事です

 

 

車のエンジンで例えると、エンジンがかかる時が一番ガソリンを使います

 

 

これと同じように、「何かを着手するとき、その着手が一番労力を使う」という事なんですね

 

 

だから、例えば先ほどの英会話の勉強を例にとると、英会話の勉強そのものが面倒ではないのです

 

 

英会話の勉強の準備が面倒なだけなのです

 

 

こう考える事によって、「実は私は英会話の勉強は好きなのだ」と考える余地が生まれます

 

 

こう考える事によって、例えば準備の労力を減らすことで勉強に着手しやすくなる、という方法も取れるという事になります

 

 

このように、私達の脳(あるいはココロ)は、意外なくらいに私達に間違った情報を渡しがちです

 

 

出来るだけ、そうした脳(とココロ)の仕組みを理解して、上手に使えるようになると良いですよね

 

 

では、今回はこの辺で

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