目標達成のために、なぜ環境整備が大切なの?

みなさん、こんにちは

 

神戸・芦屋・大阪のヒプノセラピールーム、心理カウンセラールームの駒居義基です

 

では、早速始めましょう!

 

 

先日の話しです。

 

 

カウンセリングをしていて、このような発言を聞きました。

 

 

「新年の誓いを立てたけど、もう早速破っている。私は意志が弱い」


私達の感覚では、意志を含めた「意識」がココロと思いがちです。

 

 

しかし、脳科学(神経心理学)の世界では、その考え方は真っ向から否定されています。

 

 

私達のココロとは、無意識の集合体であり、私達の意識はせいぜいPCにとっての「モニター」程度の役割しか果たしていません。

 

 

実際に「人間には自由意志があるか?」というテーマである実験が行われました。

 

 

1980年に生理学者のリベット博士が行った実験では、人が何か動作をしようとするとき、その1/3秒前に脳のニューロンが発火している事を発見しました。

 

 

これは、私達が意識的に何かを行おうとする場合、その前にすでに無意識がその動作を決定している、という事を意味します。


つまり、私達が「意識的にやった」というのは、後付けで意識に翻訳されたもので、動作の全ては無意識が決定している、というものなんですね。

 

 

そうした意味で私達の自由意志や行動は意識の産物ではなく、無意識の産物、という事になるのです。

 

 

そして、その無意識は、私達の経験や環境、生まれながらの気質が混じって形成されています。

 

 

無意識に対して遺伝子の影響が占める割合はおおむね50%程度とされ、残り50%は後天的、つまり生まれた後に形成されたもの、ということになります。


つまり(乱暴な言い方をすると)私達の「ココロ」とは、今までの環境と遺伝子の産物なんですね。

 

 

だから、意識的に無意識を操作しようとしても、その勝負には勝ち目はなく、ほとんどの場合は無意識が勝利を収めるようになっているんですね。

 

 

そして、先ほどのカウンセリングの話しになりますが、確かに、意志の強い弱いは主観的には感じる事が出来るでしょう。

 

 

しかし、先述したように意志が果たすチカラはそう大きなものではありません。

 

 

しかし、意識的に環境を整えるという事なら、私達は出来るはずです。

 

 

そもそも、私達のココロは遺伝子と環境からの刺激から成り立っているのですから、環境を整備する事で自分自身をコントロールする事が容易になります。。

 

 

先のクライアントが新年の誓いを破ってしまったのは、意志が弱いからではなく、環境の整備が甘かったから、という事になるんですね。

 

 

心理カウンセラーの初学者の方が誤るのは実はこの辺で、人は環境とパーソナリティの相互作用によって変化するという事を見落としがちになるんですね。

 

 

いくら認知行動療法でコラム法(認知再構成法)が上手く行っても、エクスポージャーが上手く行っても、環境の整備が不十分だと、元の木阿弥になります。

 

 

だから、皆さんの中でも叶えたい目標などがある場合…

 

 

どのような環境を自分に準備したら、その目標は達成できるか?

 

 

という観点で考えてみてください。

 

 

そうすると、達成率はグッと上がりますよ

 

 

ではでは~!!!

 

※ ※ ※

 

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