恋愛依存と共依存(2)~恋愛依存について~

みなさん、こんにちは

 

神戸・芦屋・大阪のヒプノセラピールーム、心理カウンセラールームの心理カウンセラー、駒居義基です。の駒居義基です

 

では、早速始めましょう!

 

さて、恋愛依存の問題と解決のアプローチを検討する「恋愛依存と共依存」

 

今回は2回目ですね。

 

1回目はこちらをごらんください

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

恋愛依存と共依存(1)~共依存とは~

 

2回目の今日は、恋愛依存について検討していきたいと思います。

 

 

通常の恋愛と異なり、恋愛依存に陥ってしまっている場合、その当事者は恋愛関係で相当にツラい思いをする事になります。

 

 

その前提にあるのは共依存なのですが、恋愛依存の回復は共依存の回復と重なります

 

 

というのは、前回でもお話ししましたように、恋愛依存の前提には共依存があるからです。

 

 

しかし、共依存に恋愛が絡むと、単なる共依存の関係とは異なり、愛情ではなく極端な感情によって支配される関係となってしまいます。

 

 

では、具体的にその関係はどのような問題を生むのでしょうか?

 

 

その問題の特徴は大きく分けて4つあります

 

 

(1)自分よりも相手との関係に強迫的な関心を持ち、相手の能力を低く評価する事で、自分の存在意義や存在価値を見出そうとする

 

(2)理想として、相手に対する献身の見返りとして、相手からの無条件の愛情を期待する

 

(3)自分よりも相手との関係を重視するため、自己管理が難しくなり、日常の生活の維持だけで精いっぱいとなってしまう。

 

(4)関係に対する「期待」がベースにあるのでコミュニケーションが乏しく、また自分と相手との境界線も曖昧になる

 

 

ちょっと分かりにくいと思うので解説しますね

 

 

そもそもの前提として当事者は自分に価値があるとは思っておらず、そのために、確実に自分が役立つ(存在意義が見いだせる)関係を作ろうとします。

 

その結果、(1)相手の世話を焼くという行為に至るのですが、その相手の世話というのが、相手の自立心を妨げ、より相互が依存的な関係に至ってしまいます

 

そして、(2)相手に尽くした結果として、相手は自分の事を確実に必要としてくれるだろうという期待を抱きます。

 

 

例えば、アルコール依存症の方とイネブラーの関係のように、アルコール依存の人の世話をする事によって、結果的にアルコール依存を増悪させるというケースがあるのですが、それと同じで、相手に尽くし世話をする事で、相手はますます自立性や主体性を喪失していきます。

 

こうなると悪循環で、相手は自分の問題の救済を求めるようになり、一方の当事者はその問題の救済に焦点化されてしまいます。

 

 

すると、期待されている適切な恋愛感情の表現よりも、問題が焦点化されますので、(3)自分の生活を主体にして行動する事が難しくなり、ますます相手との関係に集中するようになります。

 

恋愛依存の傾向にある当事者は、自分と相手との境界線があいまいになります。

 

 

つまり、健全な意味での「相手は相手、自分は自分」という感覚が失われ、相手に起こった出来事は全て自分にとっても起こった出来事となります。

 

 

そうした自分と相手との関係があいまいな場合、自分と相手とがある種「癒着している」状態なので、自分の期待は相手に届いているという錯覚を生み出します。

 

そのため、恋愛関係を健全にするためのコミュニケーションが希薄になります(4)

 

 

こうした悪循環の中での関係は、ストレスでもありながら、同時に自分の価値を再確認する場でもあるので、解消する事は困難です。

 

 

また、ここでは「恋愛関係」といっていますが、恋愛関係が成立していない場合でも発生するところに恋愛依存の怖さがあります。

 

 

つまり、片思いの状態であっても恋愛依存は発生しますし、むしろ片思いの状態での恋愛依存は、両想いの恋愛依存よりも問題の根が深いと言えます。

 

 

というのは、一方的に思っているだけなので、相手との関係に具体的な問題が発生する事がありませんので、回復のきっかけが生まれにくいのです。

 

 

さて、2回目はこの辺にして、また次回も同じように恋愛依存をテーマにしていきますね

 

 

ではでは~

 

※ ※ ※

 

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