トラウマの根底にある「不信感」

みなさん、こんにちは

 

神戸・芦屋・大阪のヒプノセラピールーム、心理カウンセラールームの心理カウンセラー、駒居義基です

 

今日は、トラウマのもたらす影響について考えてみましょう


トラウマがいったんココロに植え付けられると、その人からみた「世界」が大きく変わっていきます

 

つまり、トラウマのある前と後では、自分を取り巻く「世界」に対する印象が大きく変わるんですね

 

一番大きい影響は、「不信感」

 

今までは安全と思えていたこと、大丈夫と思えていたことが、そう思うことができなくなってしまった、ということです

 

私達は普段、無意識のうちに周囲に対して安心感を持ち、頼ることができます

 

しかし、それが急に頼ることができなくなった、あるいは逆に、いままで安全と思えていたものが、実は自分を脅かし傷つける存在になって表れる…

 

これは誰にとっても恐怖ですよね

 

トラウマの回復は、失った周囲の世界への信頼を回復するプロセスと同じです

 

トラウマがある状態というのは、周囲に対する過剰な警戒心が生じています

 

その警戒心は、トラウマが必死になってその人を守ろうとしている1つの役割です

 

しかし、そのトラウマがある限り、日々の生活はツラく苦しいものになってしまいます

 

だから、トラウマからの解放が必要となるのですが、ここで大切なのは手順です

 

まず最初のステップは、あるトラウマを生じさせる出来事によって、「私は信頼するという事ができなくなったんだ」という事実を認めることです

 

先にお話ししたように、トラウマはその人がこれ以上傷を負わないように警戒するという役割を持っています

 

まずは、トラウマ自身が持つその役割を受け入れてあげる、ということです

 

そして、少しずつ「それは安全なんだ」という気持ちを抱けるように、ココロの傷を癒していきます

 

この癒しには様々な方法がありますが、決して急がないことが大切です

 

というのは、トラウマは急激な環境の変化には敏感なので、急いで何とかしようとすると、逆効果になるからです

 

ゆっくりと確実に

 

それが、トラウマに対するケアの鉄則です

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