意外と身近にある「破局視」

みなさん、こんにちは

 

神戸・芦屋・大阪のヒプノセラピールーム、心理カウンセラールームの駒居義基です

 

では、早速始めましょう!

 

 

 

認知行動療法やヒプノセラピーをしていると、かなりの確率でクライアントの「破局視」がテーマとして挙がってきます。

 


破局視とは、文字通り自分が破局してしまう、という発想で、ほんの小さな兆候を破局までに拡大して解釈してしまう事です。

 

 

この破局視がちょっと厄介なのは、精神状態がネガティブであればあるほど、破局の度合いも大きくなるという点と、割と破局の兆候が身近にあったりする、というものです。

 

 

これは既にうつ病が寛解したサラリーマンの方ですが、うつ病になってから、「自分自身は金銭的に回らなくなって破綻する」という破局視をもっていました。

 

会社員を普通にやっていて金銭的に破綻するというのは考えにくい面もあるのですが、その方の場合、金銭的な破局を様々な所で結び付けていました。

 

 

例えば腰痛があると、「病気で仕事が出来なくなる」と考え、上司から注意されると「リストラされる」という具合に。

 

 

このように、破局視に繋がる「種」というのは、破局視を抱いている方にとっては身近なものなんですね。

 

 

そうした方から、破局視に繋がる「種」を遠ざける事は不可能ですから、まずはその破局視を客観的に考えてみましょうよ、という話しになります。

 

 

これが認知行動療法における「認知再構成法」なのですが、実はここに1つ落とし穴があって、いくら認知再構成法をやっても破局視が消えない、というケースはさらにあります。

 

 

これは、新たに再構築した認知に対するクライアントの「納得度」がかなり影響するんですね

 

 

つまり、説得力のない認知再構成法をやっても成果は上がらないよね、という事なんです。

 

 

となると「破局しない」という認知再構成法ではなく、「破局的な状況でもなんとかなる」という認知再構成法の方が上手く行くケースって結構多いんです。


つまり、建設的な対応をすれば、仮にそれが本当になっても対応できるよね、というアプローチです。

 

 

この場合、クライアントの自己効力感にも好影響を与えるので、割とおススメだったりもします。

 

 

もし、これを読まれていて破局的な思考で悩まされている、という方がおられるのでしたら、一度「破局思想になったらどうするか?」という観点で考えてみてください。

 

 

その方が上手く行くケースも多いですからね

 

 

ではでは~

 

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