感情労働とやりがい

みなさん、こんにちは

 

神戸・芦屋・大阪のヒプノセラピールーム、心理カウンセラールームの心理カウンセラー、駒居義基です。

 

では、早速始めましょう!

 

 

皆さんは、「感情労働」という言葉をご存じでしょうか?


感情労働とは、その労働において自己の感情をある状態に誘発したり、あるいは抑圧する事が職務上必須となる労働の事です。

 

 

例えば、介護職やコールセンター業務、営業職のようなサービス業の場合、ご利用者あるいは顧客との接点において、自分自身の感情を抑圧したり、あるいはサービス精神を誘発しなければなりませんよね。

 

 

そうした、労働に感情が必然的に必要となり、かつその感情が適切あるいは不適切というようにルール化されているものを指します。

 

 

感情労働の場合、自分の感情を業務上必要な状態にしなければならないという意味で、他の業務に比べて精神的・心理的負担が大きいと言えます。


そして、多くの感情労働の場合、サービスの提供先である顧客の感情を第一に考えなければならず、顧客の感情を害する事は業務を成り立たなくするケースが多いために、相当程度、自分自身の感情を抑圧しなければならない、という側面を持ちます。

 

 

例えば、介護職の場合だと、認知症高齢者の周辺症状によって、円滑に業務が回らないという負担だけでなく、ときに暴力や暴言、セクハラといった被害を受けるケースも珍しくありません。

 


また、利用者自身が自らの保清を保つことが難しいので、結果的に失禁等の対応という負担が発生する事も、業務上のストレスの1つに上がってきます。

 

 

また、介護職の場合、多種多様な人がいるために、業務上の連携が困難であったり、時には対立する構造になってしまう事もあります。


こうした労働環境の場合、どうしても精神的・心理的負担が大きいために、自分自身がその業務に従事する意味や意義を見出そうとする傾向が強くなります。

 

 

それは「お金」で割り切る、というものであったり「やりがい」であったりと様々です。

 

 

ただ、お金ややりがいで自分自身を納得させる事が出来れば良いのですが、しかし、業務上の負担が大きいため、メンタルがやられてしまう方も珍しくありません。

 

 

私自身が心理カウンセリングをしていても、介護職の方からの相談は珍しくなく、また全般的に見ても感情労働に従事する方の相談は珍しくありません。

 

 

ですので、そうした環境に身を置く場合、適切なストレスコーピング(ストレス対処)が必要となるだけでなく、予防的な意味で相談できる先がある事が望ましいと言えます。

 

では、どんなストレスコーピングの方法があるかというと、まず、「状況を無理にポジティブに考えない」という事が大切です。

 

 

確かにポジティブシンキングは重要なのかもしれませんが、実際にストレスがかかっているのに、無理にポジティブに振舞おうとすると、逆にストレスは高まってしまいます。

 

 

また、無理にポジティブに考える事によって、自分自身を追い詰めてしまう事にもつながります。

 

 

次に、自分自身のストレスに気が付く事が重要となります。

 

 

自分がさらされているストレスを認識するだけでも、ストレスを軽減する効果があるからです。

 

 

その上で、私がおススメしているのは、行動的にストレスコーピングをする事です。

 

 

例えば、「これが終わったら好物のラーメンを食べよう」というのも1つの方法です

 

 

また、携帯電話に愚痴を延々と入力する…というのも、かなりストレスを軽減する効果があります。

 

 

また、通常交感神経と副交感神経は自分でコントロールする事が出来ないのですが、呼吸は唯一、副交感神経を直接コントールする効果があります。

 

 

ですので、深呼吸を数回やってリラックスする、という方法もアリです。

 

 

感情労働は社会的にどうしても望まれる大変ですが、意義のある職業です。

 

 

だからと言って、自分自身を犠牲にする事は好ましくありません。

 

 

ですので、適度にストレスを緩和する方法をたくさん身に付けておくようにしておいてくださいね

 

 

 

ではでは!

 

※ ※ ※

 

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